春のトライアル、の日でした。
ヴォーカルボディワークの基礎となる、立ち方、の講座です。
声と立ち方と、あまり関連がないように思われるでしょうか?
声を出す場合、私たちのからだは楽器、と考えると、
この楽器は、他に例を見ない性質を持っています。
楽器が生きていて、固定していないことがあげられると思います。
チェコのブルノのクラスでは、「だから歌はむつかしい」と、何度も耳にしました。
固定していない楽器、ということは自由であるけれど、
完成していない、とも考えられます。
弦楽器や管楽器も、自分で音程を作る点で同じです。
但し、声は全く見えない操作になる。
ここがまた、ちょっと違うところです。
そこを自分の感覚でつかんでいくことが必要です。
ピアノは完成されていて、
だからこそ、自分とはもう一人別に、調律師さんという音程を作るプロがいてくれます。
(音程を作る、というひとつのテクニックに関していえば、
ピアニストにとっては、自分ではしないことになります。)
楽器を創るには、それぞれの職人さんが丁寧に、繊細に仕事をしてくださいます。
私たち歌う楽器は、それを全て自分でします。
立ち方もテクニックのうち、職人芸になる、ということになりますね。
そして、これが一番の違いですが、
この楽器自体が生きてるので、楽器自体が呼吸もします。
よりうまく歌うことは、呼吸も職人芸にする、ということです。
なので、完成、ということはとても長い先の話になります。
生きているので、年も重ねますし、買い換えはききません。
1回の人生にたったひとつのこの楽器を、使いこなして行くのです。
「だから歌はすばらしい」と、何度も思います。
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